2021.05.17
大きな勉強の機会を与えていただいた

今年も下松での舞台をいただけました。
日本舞踊を習っているというと
踊りを勉強していると思われがちですが
それに付随する 着付けや 髪結い 針仕事、
また 音楽や 歌詞の言葉 時代背景など
たくさんのことを学ぶ必要が出てきます。
何事も深めれば深めるほど
学ぶことが多くなりますが
人生が豊かになります。
今日の舞台の良かった点は
夜会巻きが自分できれいに結えたこと、
着付けが自分で なんとかきちんとできたこと、です。
この日を迎えるために
毎日お稽古をして
何事もないようにと 点検をして
この日を迎えました。
けっこう自分でも 真面目な人間なんだなぁと思います。
自分で言うのも変ですが
年を取るごとに物事に慎重になります。
私は 今日は
「千代の松」という演目を踊らせていただきました。
みなさんの踊りも素晴らしく
とてもお勉強になりました。
何事もなく舞台は進んでいきました。
今日は 珍しく主人が観にきてくれまして
私も気合が入りました。
自分の番が来て舞台に立ち 順調に踊っておりました。
よし、今日はいいぞっ!
そう思った時です。
音が突然聞こえなくなりました。
音楽が突然停止してしまったのです。
「え゛ーーーーーっ!」
・・・と内心思いましたが
もうこうなったら 音なしで最後まで踊るしかないと
覚悟をきめまして
音なしで 踊っていました。
すると自然に拍手がわいて来まして
有難かったです。
最後までこれで行くんだと思いました。
なぜなら この舞台は 私のワンマンショーでもなんでもありません。
もう一度音楽を流してください、とは言えないと思ったからです。
しかし、 アナウンスで カセットに変えて
もう一度初めからやります、と流れてきました。
正直 この地点で私はとても焦りました。
早く踊り切って終わりたかった、というのもあります。
そのうち音楽が流れてきましたが
演奏の途中からで
いったいこれはどこ・・・?と
内心パニック。
それでも なんとか対応して最後まで踊り切りましたが
音無しで踊っていたほうが
きちんと出来ていたような気がしてます。
いろんなことを想定していますが
こんなことが起こるとは
まったく考えていませんでした。
それでも あとで 先輩方から
まったく動じずに踊っていたのはすごかった、と
お褒めの言葉を
をいただきましたが
内心はとほほ・・・と言う感じです。
何事もなく終わりたかったというのが
正直なところでした。
舞台に立つ度に色々なことが起きます。
本当にこれが舞台というものでしょうが
私の場合 起きすぎのような気がします。
けれどそのおかげで
私は物事にあまり動じなくなりました。
が、悔しい気持ちはあります。
次からは カセットテープにしようと思いました。
今日は疲れて9時には床に就きましたが
夜中に目覚めて眠れなくなりました。
もう眠れないときは起きていよう、と思いまして
こうして書いています。
人生は試されることがいっぱいです。
起きていることには意味があります。
成功も失敗も貴重な経験です。
人生は経験こそが全てです。
とても大きな勉強をさせていただきました。
次に舞台に出る時は何もないようにしたいです。
また 舞台に立てるチャンスがあればいいなぁと
今から待ち遠しい気持ちです。
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